最近の謎・疑問・出来事(96年11月分)
- 96.11.07(木)
- 私の息子が通っているニッポンで一番勉強しない(?)ガッコウ「自由の森」学園の父母・生徒たちが自由と自立を考えるためにホームページを始めました。これは、普通よくあるガッコウ主催のガッコウPRの類のホームページではありません。あくまでも、父母・生徒たちがガッコウから自立して、自主的に運営するものです。だから、ホームページの名前も自森NGO(Non
Gakkou Organization)ホームページ。
まだ始まったばかりで、どんなものに発展していくか分かりませんが、自由と自立を考えるための活発な意見交流の場にしたいと思っています。
興味のある方は、自森NGOホームページまで、どうぞ。
- 96.11.10(日)
- 過去の文章を整理しているうちに、新しく「数学の森」というコーナーを設ける必要があると判明したので、今度、「12.数学の森」というコーナーを新設しました。
一見、ますます著作権の森から遠ざかるのではないかという印象ですが、さにあらず、このコーナーがいかに著作権と深く関わっているか、やがて分かるようになると思う。お楽しみに。
- 96.11.15(金)
- 私にとって、今年一番厄介な著作権侵害の難問事件の書面を完成させ、締め切りの今日、裁判所に提出してきました。
この1週間、ほかの仕事を投げうって、これだけに没頭してきたにも関わらず、最終日は文字どおり、徹夜の作業となった。
くたくたで、とても、まとまった感想を書く余裕がありません。もう少し落ち着いたら、書く積りです。
- 96.11.17(日)
- 去る10月5日に(仮)開店した、このホームページを、名称も改め、挨拶文も改めた上で、今日からいよいよ正式に開店することにしました。
やっぱり、実際にいろいろやってみることは貴重な経験でして、お陰でどういう風なものにしていけば、自分にとって一番有意義なものになるか、段々分かってきました。
それで、一区切りついた気分になったので、今回、正式に開店しようと思った次第です。
次回の再開店は、英語版を作成するときです。
これまで書いた古い文章の整理・掲載に追われて、なかなかNEWの記事が書けないのが悩みです(実際は、絶えず裁判用の書面を作成しているのですが、これは生々しすぎて、かつ職務上の問題があってとても出せない)。
ただ、くどいかもしれませんが、今回の正式オープンにあたっても、やはり冒頭の記事として、10月5日の(仮)開店の時にも載せた「ノラからノラへ」と載せたいと思う。これは私にとって、ことあるごとに反復しておきたい記事のひとつなのです。ご了解下さい。
感想がありましたら、私のメールアドレスまでどうぞ書いて下さい。
- 96.11.22(金)
- たまたま藤原新也と日野啓三との対談「第二の敗戦」(これは藤原新也の「沈思彷徨」を読んで感じた日野啓三が藤原新也に対談を申し込んで実現したものですが)を読んで、すこし頭がおかしくなった。
それで、ほかのことに手が付かなくなって、うろちょろしているうちにあっという間に時間が過ぎる。
しかし、こういう時間こそ藤原新也が言うような「彷徨」のひとつ、実は豊かに過ごす時間のひとつなのかも知れない。
事実、私はインターネットの世界の中でこの間考えてきたコミュニケーションや言葉の問題が、いかに一面的でいかに薄っぺらなものか、思い知らされている。
だから、今後、もう一度、たとえば藤原新也がインドで直面したような言葉の原点に関わるようなものに匹敵するようなインターネット上の言葉のありようを考えてみること、或いは宮沢賢治がイーハトーブの世界で経験した生々しい言葉に匹敵するような生々しい言語体験をインターネット上でも考えてみること、そういう、もっと意義のある、もっと困難な、もっと全身全霊で取り組める課題を目指せばいいのだと思う。
- 96.11.24(日)
- 明日、例のイラストレーターのコスモスさんの第2回目の裁判があります。
それで、2日前の夕方になって相手方からようやく届いた書面に対する反論を書くため、今日は終日、夜中までかかって作業をしました。
もともと、この種の反論は、単に機械的に論点を整理して書けばいいというものではなく(もちろんそうやってごくビジネスライクに作業するベンゴシも沢山おりますが)、私の場合は、どうしてもコスモスさんが経験した世界の中にどっぷり身も心もはまらないとなかなか文が書けない、というより文が浮かばないのです。
それで、彼女の経験した世界の住人になりきるまで、ああでもない、こうでもないと書類を眺め回しては、あれこれ思案しているのです。そういう、何か訳の分からない作業の末に、やっとのこと文章が思い浮かんでくるのです。
だから、こんな調子でやっていると、とても沢山の仕事を受けられない。ひとつかふたつの世界に没頭するのがやっとですね。
でも、しゃあないですわ。
- 96.11.25(月)
- イラストレーターのコスモスさんの第2回目の裁判が午後1時にあった。今回も沢山のイラストレーターなどの人たちが傍聴に来てくれた。
この日、こちらの提出する書面の完成が当日の朝ギリギリになってしまい、11時すぎに裁判所に準備書面をFAXで送る。かなりの分量があり、本来ならこんな長文を裁判所にFAXで送ってはいけないのだろう。あとで
文句が出るだろうなと心配したものの、そんときはそんときだと開き直って、それより、ちっとでも、こちらの見解、考えを事前に(といってももう昼休みしかない)知っておいてもらうことを優先した。
しかし、いざ裁判が始まると、裁判官はあの長文の準備書面を全部読みましたとコメント。その上、次回は和解の話合を設定してくれた。これにはちょっとビックリ仰天。実は、基本的に東京地裁に期待することをもうずっと前に止めていたのに、何か異変でも起きたのかと不思議な気分だった。
ひょっとして、(うちのカミさん曰く「チャンバラやっているみたいね」)といったチンピラ風の私の準備書面が案外面白くて、裁判官の頭にストレートに残ったのかも知れない。
- 96.11.28(木)
Copyright (C) daba