1998.05.02
(・・・自由の森に保存)
コメント
自森創設の中心人物の遠藤豊氏がヤマギシの学校設立申請者になったというニュースを聞いた編集委員の人がビックリして、メールをよこした。それに対する返事。
赤城さんへ
まだ体調が完全でないので、コメントもいい加減なものですが、
何か、赤城さんの気持ちがすごくよく伝わってきたような気がして、思わず、書いてしまいました。
> 昨日のテレビを見ていてびっくりしました。遠藤豊さんが、ヤマギシが設立を
> 申請した学園の設立者代表になっているのです。記者会見でも話していました。
私も初耳です。ですが、予想通り、というか、予定通りというような気分です。
私は、遠藤さんを最初見たときから、彼は本質的には宗教家だと思っていましたから、今回の話には殆ど異和感はありません。敢えて言えば、彼もまた、彼の後継者である今の自森の管理職の人たちと同種の、人を指導(支配)せずにはおれない欲望の持ち主であることがよく分かりました(共産党を転向したAとかいう男が、次々と、経済の警鐘の書を出しては、相も変わらず、世の人たちを指導せずにおれないのとおんなじような感じがします)。
私は、昨年、自森が死亡したとき、その前に既に辞任していた遠藤さんは損しないで済んだなあ、彼ひとり得をしたなあと(なぜなら、彼だけ、自森の死亡といかにも直接関係ないような印象を与えるからです)、彼の皮肉な運の良さを感じていましたが、今度の一件で、彼も後継者たちと同様、バランスをとって損な役回りがちゃんと回ってきたのを感じました。
その意味で、自森の創設者一同の役回りがよく見えてきて、やっと、全面的な自森の死亡診断書を書く時期が熟してきたと言うべきなのでしょうか。
> いくら農作業を取り入れた教育をするからといって遠藤さん
> が記者会見で言っていたような「農作物を育てる事で自然にふれる教育が出来
> る、、、」と言ってしまってよいものかどうか。少なくとも、自森で遠藤さんが
> 実現しようとしたものはなんであって、どうして今回ヤマギシの学校に関わるの
> かを説明して欲しいと思っています。
赤城さん、よかったら、遠藤さん宛に、このような公開質問状でも書いて見ませんか。
恐らく、彼は、自分は何にも変わってはいない、だから、特に申し上げることはない、という返事だと思いますが。それはそれで彼の一面を示す貴重な証言になろうと思います。
あれほど自分の周りに遠藤教のごとき熱烈な信者を集めておいて、他方でどうして、このような支配と隷属とは正反対の「自由と自立」を本気で取り組むことができるのだろうか?
正直なところ、私は、彼から、一度も「自由と自立」の精神を感じたことがなかったことを思い出すとき、彼にとって、「自由と自立」というのはいかなる意味をもつ事柄だったのだろうか、と思う。そのことは、この10数年の自森の歴史の中で、かくも「自由と自立」の精神が深まらなかったことと決して無関係ではないと思う。
自由と暴力のはざまという「自由と自立」に関して最も切実な問いかけがなされた南寮事件について、遠藤さんの発言がかくも印象に残るものがないもないというのは単なる偶然のこととは思えない。彼は、南寮事件について本質的なことは何も考えていないと思う。
佐竹さんが
> 自由の森にも、宗教の臭い(オウム信者の顔)を感じる瞬間が時折ありましたが、
と書いていましたが、私もオウムと同質の雰囲気を随所に感じることがありました(もっとも、それは、オウムを単に非難して済むようなものではないのと同様、ただ非難している訳では全くないのですが)。そして、その雰囲気の根源的な張本人は、やはり遠藤さんであることは間違いない。
かつて、現実に遠藤さんと生々しい交わりのあった、AさんやBさんたちの歯に衣を着せないコメント、反論を聞きたい。
Copyright (C) daba