校長V卒業生損害賠償裁判

1997.09.13

(・・・自由の森に保存)



Bさんへ

さっそくメールをどうも。
いろいろ書きたいことがありますが、ひとつだけ。

>  最近、ほっと心がなごむできごとが自由の森にはありませんが、今回のA君の件は
> ひとつのオアシスだと思いました。A君にとっては、しんどい時間だった(過去形)
> と思いますが。

実は今回のA君の経験を単に「ほっと心がなごむできごと」「ひとつのオアシス」だけにとどめたくない。というのは、それまで暴力で自己表現するしかなかったような彼が新しい方法でもって自己表現をする可能性を見出したように思えたからです、認識と言語という表現方法でもって。
それがまた、暴力の問題と対決できるひとつの普遍的な道を示唆しているように思えてならないのです。事実、この間、彼は(恐らくかつて暴力に激しくこだわったと同様の激しさで)激しく、また執拗に、認識と言語表現に立ち向かっていったのです。

だから、A君のような「暴力の世界から自由の世界へ跳躍しようとした」人こそ、第1回目をやってそのあとが待たれている「自由と暴力のはざまで」の貴重なアドバイザーになれるような気がするのです。

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