卒業生へのメール

1997.06.09

(・・・自由の森に保存)


感想文の依頼
小島大君へ

一昨日は、自森がこんなことになったお陰で久々に会えて、嬉しいと同時に何とも言えない気分でした。

 私は、これまで暴力事件の当事者のことを考えて、この事件のことをこのホームページで取り扱うことを迷ってきましたが、この日
全体説明会に参加して、気分が決定的に変わりました。ちょうど、自森の葬式に参列してきたような気分でした。
 マッシーが最後の方に、「今まで、こんなにちゃんと話ができたのはこれが初めてだ」というような嬉しそうな感想を洩らしていましたが、これは自森のお葬式であって、もう誰もかもが彼を追及する気がしないくらいみんなに見捨てられているんだということを全然自覚していないんだな、と思いました。

 だから、もう葬式を済ましてしまった自森に対して、あまり遠慮はいらないのではないかと思ったのです。黙っていて、自森が死ぬのをただ見届けるよりも、やっぱり言うべきことをきっちり言って、死のあとに少しでも残されている再生の可能性に賭けたほうがずっとましだし、事件の当事者の人たちにとっても意味あるだろうと思えたからです。

 それで、(もちろん事件の当事者の人たちのプライバシーに立ち入らない限度で)この事件が明らかにした様々な問題点を、とりわけ事件の加害者を裁くと称して、実は彼ら自身の正体が裁かれてしまった学校の管理職・大部分の教師たちの問題点とその克服の可能性を論じたいのです。

 で、私は、ちょっとしばらくどうしても片付けなければならない仕事を抱えているので、今すぐは無理ですが、一昨日の説明会のコメント「自森の葬式に参列して」をきちんと書きたいと思っています。

 そこで、この日の説明会に参加した小島君やその他の卒業生の人たちに、参加した感想を書いてもらえませんでしょうか(ホームページに掲載する前提で)。とにかく、この説明会は自森の歴史にとって(腹立たしいほど)大きなターニングポイントとなると思います。それだけに、この現場に立ち会った小島君たちの証言を残してもらいたいと希望します。

 何か、大学のほう、滅茶苦茶忙しいみたいですが、ご検討をお願いします。

では。

Copyright (C) daba