自森NGOホームページのお知らせ

1997.5.15

(・・・自由の森に保存)



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97年度の新入生向けに行なった、我々の自森NGOホームページのお知らせ。この年の自森の死亡により、はからずも、最初で最後のお知らせになってしまった。


          
 始まってまだ半年という創立の青臭いにおいでプンプンしている「自森NGOホームページ」のことを紹介させて下さい。
 これは名前(Non Gakkou Organization)の通り、生徒・父母たちが編集委員をつとめる自主的な活動のひとつです。
 ここでは自森という空間でおこった様々な出来事・イベントについて(臭いものにふたをするというやり方はもうやらないで)ありのままの姿をオープンにしようと心がけています。それは設立以来、自森空間が残念ながら自閉的な体質を強める中で全てのものがよどんできたという現状の中で、この際、自森をもっと世界に開いて風通しをよくし、他方で外部との交流をする中で自森にいい意味での緊張関係を導入しようというものです。
 水はよどむと腐っていく、その水をもう一度流れの中に解き放って生まれ変わるようにしたい、自森NGOホームページにはそんな願いが込められています(もちろんそれだけではありませんが)。

 是非、一度、この「自森NGOホームページ」にお越し下さい。
 といっても、部屋があるわけでもありません。パソコンとインターネットの接続が必要です。でも、それさえあれば24時間何時でも、世界中どこからでも自由に見れますし、感想・意見もすぐ送ることができます。もしパソコンを使ったことにない人は、次のアドレスを持参して最寄りのNTT営業所に行って「ホームページを見せて下さい」と頼んでみて下さい。無料で教えてもらい見せてもらえます。
     http://www.kumagaya.or.jp/~m_akagi/jimori.html

 なお、インターネットの接続を知りたい人は「インターネットマガジン」等の雑誌を手に取ってみるか、または編集委員の東寮H3−6矢納、H3−6父母柳原(TEL/FAX 0492-25-9117 )までご連絡下さい。編集委員への参加も大歓迎です。

★お願い:今、生徒の編集委員が編集用にDOS/Vマシンを必要としています。ご不要になりましたパソコン(できればノート型)がありましたら、是非ともお譲り下さい。

以下に紹介するのは、編集委員の人たちからのメッセージです(私以外は省略)。

                            高3-6父母 柳原敏夫
                                  97.05.15


 先日、高3の授業参観に出てみてビックリした。終わり頃行ったにもかかわらず、義務者は私も含めて4人しかいなかったからだ。高1のときには教室のうしろがビッチリで確か中庭から参観したことがまるで夢のようだった。自森慣れしたせいとはいえ、その低調ぶりに、今や殆どの義務者はもう自森の行事なんかに何の期待もしていないんだろうと思えた。
 しかし、たとえセレモニー化した自森の授業参観なんかが面白くなくなったとしても、その水面下では相変わらず、切実な生々しい出来事が今なお存在しているのを感じる。例えば、この授業参観の午後、生徒たちの「卒業生たちと語る」という自主企画があって、私は数人くらいの参加だろうと思っていた。そしたら、ものすごく生徒たちが来ていて、しかも、そこで生徒たちの生々しい悩みや疑問の発言が聞けて、すごく新鮮だった。こういう場で、今では教師の前ではなかなか見せなくなった生徒たちの生々しい姿が見れるのだと思った。
 私はこの間、自森の多くの教師たちが透明人間(そして分裂病的な人間)になってしまっていることをずっと実感してきた。そうであれば、この自森NGOホームページが生徒たちの生々しい姿をとらえ、伝えることのできる場のひとつとして、ものすごく大切な意義を発揮することになるだろうことを感じています。

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