HPに、自由の森のコーナーがスタートしたときのコメント

10.05/96

 埼玉県の飯能市の山のふもとに、「自由の森」学園という、今から11年ほど前に作られた学校があります。この学校はおそらく、今のニッポンで一番遊べる学校、一番「勉強」しない学校でしょう。ということで、私の息子は自分から希望して中1からこの学校に通っているのですが。

 しかし、息子が中1でこの学校に入ったとき、私もまた事務所を店じまいしてニセ学生を始めたときであり、それで、息子の学校のことを考えている余裕なぞなかったのです。

 しかし、それから3年近くたって、ニセ学生の経験も積み、あれこれ思うことがあるようになったとき、突如として、息子の学校のことが切実に思えてならなくなったのです。

 それで、去年半年間、週の半分近くをこの学校で(ニセ高校生?として)過ごすことになりました。

 このコーナーに載せるのは、その時「自由の森」で考えたこと、そして今なお考え続けていることです。自由というものについて突き詰めた経験がまれなニッポンにあって、私にとって、この「自由の森」という場は(たとえ、この学校がもっか内部崩壊の道を突き進んでいるとしても)今なお貴重な「自由の実験場(但し、ここでいう実験とは動物実験のそれではなく、アインシュタインの思考実験のようなもの、つまり、自由を目指して遠大な探索の旅をするような意味です)ともいうべき場所なのです。だから、あきらめたくない。