投資事業有限責任組合の設立の手順
7.2/03
必要な書類 |
最初に、ざっと今回の投資事業有限責任組合を設立するために必要だった書類を一覧表にしておきます。
その詳細は、以下、順番に述べます。
タイプ | 表 題 | 署名者 |
投資事業有限責任組合契約 | 出資者全員(=組合員全員) | |
設立契約書 | 設立メンバー全員(=発起人全員) | |
登記申請書 | 無限責任組合員 | |
一般用 | 別紙 | |
無限責任組合員個人の印鑑証明書 | ||
印鑑届出書 | ||
司法書士への委任状 | ||
今 回 | 株式引受に関する組合員の承諾書 | 出資者全員(=組合員全員) |
投資事業有限責任組合の設立のための契約(=投資事業有限責任組合契約)の作り方について |
発起人間で調印した設立契約書の作成 |
最初に、設立メンバー同士の間で、今回の生産協同組合の設立に関する基本合意書を取り交わします。
これは、設立の登記のために必要な書面ではありませんが、重要なものです。
なぜなら、その合意書で確認した内容沿って、設立手続を進めること、場合によっては、設立後の運営もそのように進めることを約束するものであり、これに違反した設立手続や運営を招かないようにする上で、極めて重要だからです。
のみならず、この合意書は、第三者に出資を求めるに際して今回の企画を示す基本設計図として提示するものであり、その意味でも大変重要なものです。
コメント | データ |
各該当箇所の黄色くなった部分にカーソルを当てると、その箇所に関する解説が浮き出るようになっています。 ただし、個人情報やノウハウなどは除外してあります。 |
登記の申請に必要な書類 |
◆登記申請書
コメント | データ |
具体的なデータは青字で表示してあります。 各該当箇所の黄色くなった部分にカーソルを当てると、その箇所に関する解説が浮き出るようになっています。 |
◆登記申請書に添付する書類
内容とコメント | データ |
別紙 | |
具体的なデータは青字で表示してあります。 各該当箇所の黄色くなった部分にカーソルを当てると、その箇所に関する解説が浮き出るようになっています。 |
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無限責任組合員個人の印鑑証明書 | |
印鑑届出書 | |
組合の代表者印を押して届けるもので、登記所に置いてあって、ただでもらえます。 | |
司法書士への委任状 | |
今回のように、本人がやる分には、不要です。 |
◆登記に要する期間
問題がなければ、申請してから約1週間で登記完了。
今回、特別に必要な書類 |
◆投資組合契約16条3項に基づき、組合員の承諾書
これは、投資組合契約16条3項本文に書いてある通り(といっても、抽象的で意味不明ですが(^^;))、無限責任組合員は、自分のために組合の投資を行なってはならない(理由は、このような場合には、利益が相反するから、組合のために業務を行なうことを期待できないからです)、となっているので、今回のように、
批評空間投資事業有限責任組合契約の無限責任組合員=株式会社批評空間の代表取締役
というケースでは、これに引っかかりました。
もちろん、だからといって、投資ができなくなるわけではなく(それなら、何のために、わざわざ投資組合を作ったのか、そんなバカなことが!)、ちゃんと16条3項但書というのが用意してあって、これに従って、予め、組合員の承諾を得ておきなさい、ということでクリアすることになります。
それが、今回、必要になった承諾書という意味です。
コメント | データ |
各該当箇所の黄色くなった部分にカーソルを当てると、その箇所に関する解説が浮き出るようになっています。 |
ハンコについて |
ハンコは、西洋にはない、なかなか神経を使う道具です。以下、今回、必要になったハンコ類について、ざっと説明します。
用意するハンコは次の2種類
組合の代表者印 | 会社の代表者印と同じ。 投資組合の代表者印を予め、作っておき、持参。 条件は、サイズが、一辺の長さが10ミリ以上30ミリ以内の正方形に収まるものであることだけで、ハンコの文字・飾り等についての規制はありません。 要は、登記所に登録したハンコが、組合の実印になるだけのことです。 |
手書きスケッチ |
無限責任組合員個人の実印 |
(文責 柳原敏夫)