「エージー出版」無断複製事件

----資料4:支援者のメッセージ(平田弘史氏2)----

12.13/97


コメント

 これはイラストの無断出版事件という一見ありふれた著作権侵害事件のひとつにすぎないが、しかし、侵害の目的物がデジタル著作物という20世紀の最大の発明のひとつであったため、それを利用していかに悪辣なことができるか(といってもその全貌が明らかになった訳ではないが)を示した、その意味で、デジタル時代の先駈けを示すような象徴的な事件だった。

だから、この悪辣な事件の情報をできるだけ公開することは、すこぶる意味があると思い、ここに可能な限りの情報を公開する。
実際に、この資料の整理をしてくれたのは、被害者のイラストレーターのひとり塚崎健吾氏であり、この事件のビジュアルな紹介は、彼のホームページ《デジタル時代の著作権》を参照されたい。

このページは、97年12月に、この事件を知った劇画家平田弘史氏が書いた支援のアピール文の第2弾。


事件番号 東京地裁民事第29部 平成10年(ヨ)第22009号 著作権仮処分事件
当事者   債権者 叶精作ほか20名  
       債務者 株式会社エージー出版
            代表取締役 和田光太郎
                    
仮処分の申立  本年2月 3日
仮処分の決定      5月28日 



平田弘史氏のメッセージ

所詮は日々の己の仕事に明け暮れて、なんの対処も出来ずに断ち消えるまでの事所詮は日々の己の仕事に明け暮れて、なんの対処も出来ずに断ち消えるまでの事よ。
所詮ア−ティトなどと言う輩には、一致協力して対処しようなどの能力などないもの
で、それだからア−ティトと言うわがまま者の、仕事をしていると言えるのだよ。ハハハ、、、、、。
どうせ何もできやしないさ アハハハハハ、、、ハハハハハ、、、ハハハハハ。、、、、、

クソ! 敵がそうでも思っているとしたら、ワシャ 頭へくるぞよ。過ぎ去る事、
今から40年程まえの事、ワシが20でまんが家になり、大阪の日の丸文庫へ月々原稿を
納めに行ってた頃、倉庫を見る機会があってその時、ア然としたものだ。今の様にダ
ンボールに入れられるでもなく、原稿は角封筒に入れられているものは、ましな方
で、ほとんどは裸のままで無造作に積み上げられており、運の悪い奴は破れた包装紙
が散乱する床に、はみだしており、あちこちに踏みつけられた原稿があったのであ
る。既にゴミ同様になっているものもあった。この時期、著作権! などと騒いでも
ダ〜れも、、、?、、、と言う顔して、サッサと、それぞれの暮らし方の方向へ去ダ〜れも、、、?、、、と言う顔して、サッサと、それぞれの暮らし方の方向へ去って行った事だろう。そのお陰で、当時の原稿は、全てゴミとなって消滅したのであ
る。従って、これらの作品のクオリティ良い再版でメシは食えなかったのである。現
在でこそ、劇画まんが世界の著作権も確立してきたが、デジタルは今まさに40年前
の、まんが世界同様かも知れぬ。苦労して作ったデジタル作品も、作家の手を離れた
が最後、その後に我が身への収益にはつながらず、つまりは、ゴミ同様になる杞憂を
孕んでいるのが現状かも。今、このパティオに集まる人々は、AG問題をキッカケに、
先駆者たる意識を以て、ア−ティト世界の為に奮起しなければ、やがては我が身、我
が作品をもゴミにする事になるかも。

このパティオに、今日まで登録された関係文を、そのままコピーして、著作者全員に
郵送するなど如何でしょうや?

1997.12.13

平田弘史